こんにちは。夏休みも終わって徐々に秋の気配が見え隠れする季節になってきました。しかし、油断しているとこの季節は台風シーズンでもあるので被害時の対策が必要です。取り越し苦労に終わることを祈るばかりですが、消費税税率アップはそうではないようです。10月1日が目前に迫ってきました万全の備えが必要です。前回もお知らせした通り、この改正によって今後様々な問題点とその対応がクローズアップされると考えられます。消費者側としては軽減税率(8%)の適応の確認とキャッシュレス決済の対応で万全かと思いますが、事業者側は軽減税率適用やキャッシュレス決済の対応の負担が相当なものと考えられます。このことを巡回時にお話してもあまり関係ないと思われているようです。例えば各社には決済の締め日があると思います。仮に毎20日と仮定すると、10月20日締めの請求書は9月21日~9月30日までが8%、10月1日~10月20日までが10%と計算を2分する必要が生じます。またこの2つの金額を1枚の請求書に記すのか、2枚に分けて記すのか等面倒な作業がこれからの数か月で起こってきそうです。逆に受け取る請求書も同様です。これらをどう扱うのかといったルールが必要です。次にこの面倒な作業に対する対価をと考え価格転嫁を思案することになったとして、増えた手間が今後増えないという保証もなく予測不能なので、簡単ではないでしょう。残り2週間ですそういう事も考えながらの消費増税対応をお願いいたします。
(出典:税理士新聞第1640号 2019年9月15日号)