事務所通信

ボキ講座14

前回の続きとして損益計算書のお話です。前回は簡単に損益計算書が一年間の収入と経費によって当期利益(損失)を示すものとご説明しました。

今回は、具体的にその収入と経費についてお話します。収入(収益)と言えば、当然「売上」が思いつきますね。他にはどうでしょう?会社に収入(収益)としてあったものと考えていただければ良いと思います。つまり、受取利息や配当金、雑収入などとなってきます。また、会社の資産等を売却した結果、益が出ればこれも収入(収益)となります。逆に、損がでれば次に説明する経費(費用)になります。

経費(費用)は、皆様が日頃、証憑書に綴っていただいている領収書の金額が思い浮かぶのではと思います。つまり、商品の仕入れや給与・交通費・交際費などですね。しかしより正確に言うと、会社の収益を生み出すために必要となった支出かどうかということです。なので、この支出は経費になるのかと疑問を抱かれたときは前文を参考にしていただければと思います。

そして、これらの収益から費用を差引くことによって当期利益(損失)が算出されます。

ただ、収益と費用を算出するときに注意が必要となるときがあります。代表的なものとして、「帳端」です。「帳端」とは、決算の最終月の月末の売上です。つまり、25日〆の場合、月末までの残りの日の5~6日の売上もその期の売上に入れないといけないということです。きっちり、1年間の売上は漏れなく計上する必要があるのです。

となると、当然その「帳端」の売上に必要となった仕入や費用もその期に計上することになります。

他には、先にお金は支払ったが、決算までにはその支出の効果を受けない場合、たとえば3月決算の場合、4月分の家賃は払っていてもまだ、費用とならないと言うことです。他にもいろいろあり、難しいと思いますが、大切なのは決算までの1年間での収益と費用を差引くことにより当期の利益が算出されるということです。

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