事務所通信

「財務分析」~その④~

今回は会社を運営していく上で必要となる固定資産(機械・車両等)に係わる分析についてお話していきます。様々な業種があり一概には言えませんが、何らかの形で固定資産を保有しているのが大半だと思います。特に製造業や加工業等の場合には高額な固定資産を購入し、保有していることが多いと思います。そこで、この投資が適切であるどうかを判断する指標に「固定比率」というものがあり、下記の式で求められます。

この固定資産へ投資をするときは自己資本のように返済義務のないもので調達されるのが望ましいのですが、会社を大きく伸ばしていくためには借入金を用いることも大切です。

ただ、この固定比率はどの程度自己資本で賄われているかを見る指標ということもあり、一般的には100%以下が望ましいとされています。

でも、この固定比率を100%以下にするというのは難しく、気にしすぎると設備投資の機会を逃し、会社の発展の妨げともなります。

この固定比率は、投資を行う際に現状、借入金に依存しすぎていないか、また、数年後に高額な固定資産を購入する予定の場合に、それまでのプランニングなどに、この固定比率を参考にされるのが良いのではと思われます。

資産 → 流動資産 固定資産 繰延資産
負債 → 流動負債 固定負債
資本 → 自己資本

固定比率 = 固定資産 / 自己資本 × 100

タイトルとURLをコピーしました