事務所通信

経営のヒント(70)

こんにちは。お盆も終わると夏も終わり、秋の気配もしてきますが、近年は大型台風が頻繁にやってきています。台風の本格的シーズン対策にご注意を!また、夏バテもこれからのシーズンに現れることが多いようです、重ねてご注意を!今回は前回の続きで【会計の歴史】の続きをさせていただきます。1400年代のイタリアで【ベネツィア式簿記】が成立しヨーロッパ中に広まったのですが、その開祖【ルカ・パチョーリ】は著書『計算および記録に関する詳説』の中で【商売を継続発展していくための3要素】というのを挙げています。①お金(現金)がなければ商売は続かない、②帳簿をきちんとつけて、数字に強くなること、③取引すべてを借方、貸方等、秩序だった方法で整理すること、つまり【現金、帳簿、複式簿記】を挙げているのです。その後この記帳方法は綿々と受け継がれ簿記から会計に発展し、今や世界中に広まり私たちの日本でも当然のように採用し、皆さんの企業でも現在採用されています。今一度ご確認いただきたいのですが、御社の帳簿の現金残高は日々確認されていますか、帳簿の数字の把握をされていますか、複式簿記で記帳されていますか。もう一つ文章を引用すると、『複式簿記に従えば、商売全体を把握することができ、事業がうまくいっているかどうかがわかる。自分の商売がどうなっているのかわからなければお金は飛んで行ってしまう。商売に失敗するということだ。』浮かれた気分を引き締めて700年前の先人の言葉を噛み締めましょう。

(出典:『バランスシートで読みとく世界経済史』ジェーン・グリーソン・ホワイト著 日経BP社)

タイトルとURLをコピーしました